エルニーニョとラニーニャに関する知識

エルニーニョ現象とは、
「太平洋赤道域の中部から南米のペルー沿岸にかけての広い範囲で海面水温が平年と比べて高くなり、その状態が1年程度続く現象」
のことをいいます。
太平洋の熱帯域では、貿易風という東風が吹き、
海面付近の暖かい海水は太平洋の西側に吹き寄せられています。
海面水温の高い太平洋西部では海面からの蒸発が盛んです。
大気中に大量の水蒸気が供給されますので、積乱雲が盛んに発生します。

平年 : 平年

(平年の状態)
エルニーニョ現象が発生している時、
貿易風は平常時より弱くなります。
すると、西側にあった暖かい海水が東へ広がると同時に
東側では冷たい水の湧き上がりが弱まります。
積乱雲が盛んに発生する海域は平常時より東へ移動します。

エルニーニョ : エルニーニョ

(エルニーニョ現象)
貿易風が強くなると、今度は西部に暖かい海水が蓄積します。
これをラニーニャ現象といいます。
ラニーニャ現象発生時は太平洋西部では積乱雲がより盛んに発生します。

ラニーニャ : ラニーニャ

(ラニーニャ現象)
大気と海洋のシステムは複雑に作用しあっていて、
「エルニーニョ現象やラニーニャ現象がなぜ発生するか?」
ということは十分に解明されていません。
ただ、天候との統計的な関係がいくつか分かっています。
例えば、
「エルニーニョ現象終了後には対流圏の気温が上昇し、気温の高い状態が数ヶ月続く」
「ラニーニャ現象が発生している夏は、北半球中緯度の気温が高くなる」
などです。
記憶に新しい2010年夏の異常高温は、これらが重なったことも要因のひとつとして考えられています。

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